体外診断用医薬品、ラボ開発検査、研究用試薬
- IVD(体外診断用医薬品)
- In Vitro Diagnostics
- 定義: 規制当局(日本ならPMDA/厚労省)が、その有効性と安全性を審査し、承認を与えた検査薬・機器。
- 主な法規制:薬機法
- 利用シーン: 健康診断の血液検査、インフルエンザの迅速キット、標準的ながん検診など。日本の医療の9割以上はこのIVDで行われます。
- LDT(ラボ開発検査)
- Laboratory Developed Test
- 定義: 医療施設や衛生検査所などで臨床ニーズに応じて開発される検査特定の検査ラボ(病院内または専門検査会社)が、自らの施設内でのみ実施するために、独自に設計・検証・運用する検査。
- 主な法規制:医療法、臨床検査技師法
- 日本では明確に定義や規定が定まっていないため、後述のRUOと整理される場合もありますが、米国では定義があり、ラボの品質認定も行われています。
- 利用シーン: がんゲノム医療(承認前)、希少疾患の遺伝子検査、海外の最新バイオマーカー検査(PrecivityAD2など)。
- RUO(研究用試薬)
- Research Use Only
- 定義: 科学的な研究、開発、調査のみを目的とした製品。診断、治療、予防を目的としていません。
- 主な法規制:規制対象外
- RUO自体を規制する法律はありませんが、ネットで「研究用試薬」等で検索して情報収集するとよいでしょう。また、下記は参考までにFDAの情報です。
- 利用シーン: 大学での病態解明研究、製薬企業の創薬スクリーニング、臨床試験の探索的評価項目(将来のためのデータ取り)。
- ステップアップ式社会実装の例
- RUO→LDT→IVDの順で実用化を進めると、売り上げを立てながら、その間データを取得してIVD(体外診断用医薬品)の開発を進めることができる場合があります。
- RUO: 「この物質は病気の目印になる」ことを発見したら、特許出願や論文発表を行った上で、研究用試薬として研究者等に提供する。
- LDT: 臨床的に精度を高めてバリデーションを行い、LDTとして検査ビジネスを行う。その間臨床データを積み上げる。
- IVD: モノとして販売できるようにするため、IVDとしての承認・認証を受け、医療機関等へ販売する。
- その他
- LDTについては、米国を中心に規制が進んでいますので、適宜最新の情報を入手するようにしましょう。
©K.Kamitani