オーストラリアの魅力
- オーストラリアは観光や仕事で過去何度も訪れていましたが、最近スタートアップ、特にライフサイエンス系のスタートアップにとっての魅力に気づきました。理由は研究開発優遇税制含めいろいろありますが、やはり日本と時差がほとんどないため、即時性を持って事業を行えることです。仮に現地で働くことになっても、気候もよく生活しやすいです。生活面で大きな障壁がないことは、実際に海外で働いてみると大きなポイントになります。身構えなくていいということは地味に大事で、欧米でビジネスをするよりもハードルがぐんと下がり、同じアジア圏ならではのメリットですね。
- 下記で触れるように臨床開発面でも大きなメリットがあります。過去3年オーストラリアで実施されたフェーズI試験のうち約20%が中国企業だったそうです。すでに中国や韓国企業など他のアジア企業は、オーストラリアでフェーズIを行って、米国でフェースII以降を行う流れがあります。同じアジア圏にあるオーストラリアを活用することは、合理性とスピードを重んじる企業風土では当然なのかもしれません。
- 最近、日本企業でも、米国に入ったもののオーストラリアに移行してくるケースや、最初からオーストラリアで臨床試験や事業をスタートする企業もよく目にするようになりました。
- 留学先や観光地としては既に超メジャーなわけで、オーストラリアで事業を行う企業が増えるのは必然とも言えます。
R&D Tax Incentive(研究開発優遇税制)
- 企業の研究開発投資を促進するために設けられた法人税の優遇スキームで、オーストラリアで行う研究開発活動について、大型の税控除が受けられます。
- 研究開発費用の最大43.5%が現金で還付される点が最大の特長で、ライフサイエンス系スタートアップや研究開発型企業には大きなメリットがある制度となります。
オーストラリアで臨床試験を行うメリット
- オーストラリアで臨床試験をするメリットは主に下記となります。
- 日本との時差がほとんどない
- 英語が通じる
- 費用が相対的に安い
- 試験の立ち上げが早く試験期間が短い
- 多様な人種の被験者が確保しやすい
- 日欧米等でデータ活用が可能
- 研究開発優遇税制の適用を受けることができる
JPROの支援
- 当オフィスは、豪州内の現地企業・政府機関とネットワークを構築しており、一から探す必要はありません。また、当オフィスからの紹介で、割引を適用してくれる企業もあります。
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